連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』シリーズ(全8話)

「私の中のドロドロ……あんたにも分けてあげる」
無垢な善意が猛毒に変わる時、心優しき少女は”悪意の女王”へと堕ちる――。

おばあちゃんの原宿、巣鴨。
人情味あふれるこの街の地下で、新人係員の峰岸理沙は、落とし物に宿る「不安」や「悲しみ」の匂いを嗅ぎ取り、自身の体へ吸い込むことで人々を笑顔にしていた。

「私、この仕事向いてるのかも!」
しかし、彼女は知らなかった。吸い取った他人の負の感情は消え去ることなく、彼女の背中で「黒い蔦」となって深く根を張っていることに。

限界を超えた自己犠牲は、やがて理沙の五感と精神を狂わせ、温かかった巣鴨の街を阿鼻叫喚の地獄へと突き落とす!
かつてない最悪の感情汚染(パンデミック)を前に、吉祥寺の白手袋・相沢と、新宿の不機嫌な掃除屋・須藤が駆けつけるが……。


人助けをしたいという痛いほどの優しさが、理沙自身を醜い化け物に変えていく……。
恐怖と涙が交差する、未熟な弟子の成長物語(第3シーズン)!


この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は、実在のものとは関係ありません。