「私の中のドロドロ……あんたにも分けてあげる」
無垢な善意が猛毒に変わる時、心優しき少女は”悪意の女王”へと堕ちる――。
おばあちゃんの原宿、巣鴨。
人情味あふれるこの街の地下で、新人係員の峰岸理沙は、落とし物に宿る「不安」や「悲しみ」の匂いを嗅ぎ取り、自身の体へ吸い込むことで人々を笑顔にしていた。
「私、この仕事向いてるのかも!」
しかし、彼女は知らなかった。吸い取った他人の負の感情は消え去ることなく、彼女の背中で「黒い蔦」となって深く根を張っていることに。
限界を超えた自己犠牲は、やがて理沙の五感と精神を狂わせ、温かかった巣鴨の街を阿鼻叫喚の地獄へと突き落とす!
かつてない最悪の感情汚染(パンデミック)を前に、吉祥寺の管理人・相沢と、新宿の不機嫌な掃除屋・須藤が駆けつけるが……。
人助けをしたいという痛いほどの優しさが、理沙自身を醜い化け物に変えていく……。
恐怖と涙が交差する、未熟な弟子の成長物語(第3シーズン)!
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は、実在のものとは関係ありません。

連載小説『感情の忘れ物』シリーズ(全10話)
吉祥寺駅北口にある不思議な遺失物取扱センター。そこには傘や財布だけでなく「誰かが置き忘れた感情」が届けられる。白い手袋越しに「感情の形」を見ることができる特別な係員の『相沢』と、様々な『感情』たちが織りなす至高のヒーリング・ストーリー。

連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』シリーズ(全8話)
連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』の全8話まとめページ。他人の感情が「騒音」として聞こえる新宿駅の遺失物係・須藤陸が、都市の底で蠢く欲望や絶望の落とし物と対峙する!不器用な男の戦いと成長を描く現代異能ヒューマンドラマ。

連載小説『感情の忘れ物4 秋葉原・影山リアム編』シリーズ(全8話)
他人の感情が「プログラムのコード」として視認できる高校生ハッカー・影山リアム。秋葉原に渦巻く承認欲求や悪意を愛用のキーボードで「デバッグ」していくが…。アナログな先輩能力者たちとの熱い共闘を描く『感情の忘れ物4』全8話のまとめページ。

連載小説『感情の忘れ物5 品川・三浦省吾編』シリーズ(全8話)
「この世の食材は、味が薄すぎる」――極上の『感情』を喰らう、狂気のフルコースへようこそ。舞台は洗練された高層ビルが立ち並ぶ街、品川。予約三ヶ月待ちの高級フレンチレストラン『Le Miroir』の総料理長・三浦省吾の正体は、客が置き忘れた品に…