コラム:『小説掲載ブログがGoogleアドセンスの審査で「有用性が低い」とフラれた理由を、現役SEがデバッグしてみた』第3回:落選2回目 ~ナビゲーションを充実させて見やすいサイトを作ったよ編~

ナビゲーションを充実させて見やすいサイトを作ったよ

「質の低いコンテンツ」という、Googleからの非情な第一回エラー通知。

丹精込めて書いた約70本もの短編小説を「有用性が低い」と一刀両断された私は、深い絶望の底から這い上がり、サイトの構造(ソースコードから見え方まで)を根本から見直す「再デバッグ」に着手しました。

エラー原因の根本考察(なぜ小説ブログは落ちるのか?)

システムエラーには必ず原因があります。ネットの海を深く調査(クロール)していくうちに、私はAdSense審査における残酷な、しかし極めてロジカルな衝撃の事実にぶち当たりました。

**「小説掲載ブログは、そもそもAdSenseに極めて合格しにくい」**という事実です。

GoogleのAI(審査ロボット)は、読者の悩みを解決する「ライフハック」や「問題解決のためのノウハウ記事」を有用と判断する傾向が非常に強いのです。一方、完全なフィクションである小説は、読者の心を動かすことはできても「具体的な情報としての有用性が低い(=検索意図を満たす解決策を提示していない)」と誤判定されがちなのだとか。なんという融通の利かない仕様……!

さらにここで、現役SEである私の「職業病」が、最悪の形で牙を剥いていることに気が付きました。

皆さん、当ブログのドメイン名(URL)にお気づきでしょうか?

e-webtools.net です。

……そう。もともと「いつかIT系の便利なツールサイトやノウハウ集でも作ろうかな」と昔取ったドメインを、もったいないからとそのまま流用してしまったのです。

GoogleのAIから見れば、「URLは『Webツール』と言っているのに、中身を開いたら叙情的なポエム(小説)が並んでいる。なんだこのサイトの不一致は!スパムか!」と混乱し、エラーを吐き出している可能性が極めて高く浮上しました。

2回目の審査に向けたUXの大改修(フロントエンドの最適化)

ドメイン名は今さら変えられません。システムの基盤はそのままに、上に乗せる見せ方を工夫するしかありません。

ならば、サイトの構造(UX/UI)を極限まで分かりやすくし、「ここは健全なオリジナル小説サイトですよ!」とGoogleのAIに力技で認識させるための改修(アップデート)を施すことにしました。記事数を約80記事に増やしつつ、以下の実装を行いました。

1. ナビゲーションメニューの大幅追加

ヘッダー(一番上のメニューバー)に「読み切り作品」と「シリーズ作品」のタブを明確に切り分けて追加しました。これにより、読者が一目で自分の読みたい作品群(データベース)へアクセスできるように整理整頓しました。

2. プライバシーポリシーの追記とコンプライアンス強化

法的要件をさらに固めるため、プライバシーポリシー内に「7. 広告の配信について(Google AdSenseの利用を明記)」「8. アクセス解析ツールについて(Googleアナリティクスの利用を明記)」を追加。クローラーに「私たちはルールを守って正しく運用していますよ」とアピールしました。

3. プロフィール(Aboutページ)の圧倒的充実

運営者の実在性(E-E-A-T)を極限まで高めるため、「このサイトについて」の自己紹介をさらに詳細に書き込み、私が現役のシステムエンジニアとして、どんな思考過程でこの物語たちを紡いでいるのかを明確に言語化しました。

【技術的こだわり】AIに正しく認識させるための「タグ配置」

ここが今回、私が最もこだわったフロントエンドの改修ポイントです。

単に画面の目立つところに「このサイトはオリジナル小説ブログです」と書くだけでは、人間には伝わってもAIには正しく伝わりません。

当サイトはWordPressの「Cocoon」という素晴らしいテーマを使用していますが、標準機能の「アピールエリア」などを使うと、HTMLの構造上、<head>(裏側の設定)と<main>(記事の本体)の間にテキストが浮いて入り込んでしまうことがあります。

AIのパーサー(解析機)に「ここからがメインのコンテンツだぞ」と正確に読み取らせるため、私はあえて「アピールエリア」を使わず、WordPressのウィジェット機能を駆使し、トップページを含むすべてのインデックスページと記事ページの「メインタブ(<main>)」の直下に、「このサイトはオリジナル小説を掲載するブログです。」というコンセプト文を強制的にねじ込みました。

これで、AIロボットへの正しい変数渡しは完璧なはずです。

そして迎えた、2回目の審査結果(無慈悲なリターンコード)

2026年3月20日(金)。

審査依頼から約1週間後。UIを極限まで磨き上げ、セマンティックHTML(意味論的なタグ構造)まで意識して「小説サイト」だと全力でアピールした2回目の審査。その結果は……

《審査結果》
弊社の定めるサイト運営者ネットワークのご利用要件を満たしていないと判断されました。

(質の低いコンテンツ)

……ウソだろ?

またしても「質が低い」の冷酷なテンプレ回答。これだけナビゲーションを整備し、人間にもロボットにも優しいサイト設計にしたのに、評価は1ミリも変わっていませんでした。

じゃあ、一体どうすればいいんだ(ショボーン)。やっぱり横着せずに e-webtools.net というドメインを捨てて、最初から作り直すしかないのか……?

絶望の淵に立たされた私ですが、システム屋として30年、数々の炎上案件をくぐり抜けてきた経験が、最後に「ある一つの強烈な仮説」を導き出します。

次回の第4回、システム屋の意地とプライドを賭けた「最終兵器(パッチ)の投入」について語ります。


《 記事一覧 》
コラム:『小説掲載ブログがGoogleアドセンスの審査で「有用性が低い」とフラれた理由を、現役SEがデバッグしてみた』

第1回:序章 ~個人ブログがアドセンス審査に合格するための必要条件を調べたよ編~

第2回:落選1回目 ~必要とされるページを準備したよ編~

第3回:落選2回目 ~ナビゲーションを充実させて見やすいサイトを作ったよ編~

第4回:いざ3回目の審査へ ~コラムやノウハウのコンテンツを作ったよ編~


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