連載作品

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連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第7話 ~黒いヘドロと人間のパイプ~

完全に暴走し、巨大なノイズの塊となった理沙。彼女を救うため、相沢が須藤に提案した策は「須藤自身の体をパイプにする」という危険な賭けだった。須藤を通してヘドロを引き抜き、相沢が浄化する。命懸けの「摘出手術」が始まる!
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連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第6話 ~地蔵通りの阿鼻叫喚~

平和だった巣鴨が地獄絵図に。暴走した理沙が撒き散らす悪意の伝染により、人々は欲望を剥き出しにして争い合う。街全体を覆う瘴気を察知し、吉祥寺の管理者・相沢と、新宿の掃除屋・須藤、二人の能力者が巣鴨の地下へ降り立つ。
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連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第5話 ~腐ったミカンと偽善の香り~

蓄積した負の感情が理沙の五感を狂わせる。親切な老婆の笑顔が腐って見え、善意が偽善の悪臭に変わる。壊れた理沙は、ボランティアの男性に自身の体内の「悪意」を注ぎ込み始める。巣鴨の地下で、悲しき「悪意の女王」が誕生した。
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連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第4話 ~孫の夜泣きと黒い金平糖~

泣き叫ぶ子供と疲弊した母親。理沙は鋭利な嫉妬の感情「黒い金平糖」を飲み込むが、喉が裂けるような激痛と共に、背中の痣が「黒い蔦(つた)」へと変貌し肉体を侵食し始める。自身の体が自分のものでなくなっていく恐怖に、理沙は夜の洗面所で絶望する。
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連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第3話 ~定年退職の万年筆~

雨の巣鴨。定年退職した男性の虚無感を「冷たい霧」として吸い取った理沙を、激しい悪寒と目眩が襲う。人助けをするたびに体調が悪化し、背中の痣は不気味に脈打ちながら拡大していく。彼女の身体に起きている異変の正体とは。
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連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第2話 ~頑固おやじの王将~

巣鴨の遺失物センターを訪れたのは、将棋の駒をなくした頑固な老人。理沙は彼が抱える「老いへの焦り」を湿布のような匂いとして感じ取り、吸い取ってあげる。だがその夜、理沙の背中の黒い点は、痛みと共に十円玉大の痣へと広がっていた。
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連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第1話 ~おばあちゃんの焦げたハンカチ~

連載小説『感情の忘れ物』第3シーズン開幕!舞台は人情の街・巣鴨。新人の峰岸理沙は、感情を「匂い」で嗅ぎ分け、吸い取って浄化する特殊能力を持っていた。孫を心配する祖母の不安を取り除く理沙だが、その背中には不吉な「黒い点」が現れる。
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連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第8話(最終話)~ノイズ・キャンセリング・オフ~

相沢の言葉を胸に業務に復帰した須藤。夢を諦めかけた青年の落とし物に対し、須藤は感情を「遮断」するのではなく「受け流す」ことで彼を救う。新宿の喧騒の中、須藤がヘッドホンのスイッチを切る感動の最終回!
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連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第7話 ~白手袋と静寂の指揮(コンダクター)~

泥のような絶望に沈む須藤を救ったのは、吉祥寺の管理者・相沢だった。暴れ狂うバケモノ《黒い霧》を、圧倒的な「共感の力」で指揮するように浄化していく相沢。感情をゴミとして扱う須藤に、彼が伝えた真理とは。
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連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第6話 ~決壊する地下と黒い津波~

ついに金庫が決壊!新宿駅東口コンコースに、夥(おびただ)しい数の悪意の津波が押し寄せ、人々が暴徒化する。必死に防波堤となる須藤だが、ヘッドホンが砕け散り絶体絶命の窮地に。その時、吉祥寺からあの男が静かに動き出す――。