コラム:『小説掲載ブログがGoogleアドセンスの審査で「有用性が低い」とフラれた理由を、現役SEがデバッグしてみた』第2回:落選1回目 ~必要とされるページを準備したよ編~

Googleアドセンスの審査で必要とされるページを準備したよ

前回、Google AdSense審査に向けた10の「要件定義」を行いました。今回は、その要件仕様書をもとに当サイトへ施した具体的な「実装(環境構築)」の全貌と、本番環境へのデプロイ……もとい、初めての審査結果をお届けします。

最初の審査に向けて実装した機能一覧

IT畑で30年鍛え上げられたシステム屋の意地とプライドに賭けて、考え得る限りの必須ページとコンテンツを組み込みました。余計なプラグインでサイトが重くなるのを嫌う私は、無駄なSEOプラグインは入れず、画像遅延読み込み(Lazy Load)も無効化し、クローラーが最速で巡回できる「プレーンで美しい環境」にこだわりました。

・メインコンテンツの拡充(データベースの構築)

文字数1500~4000文字の完全オリジナル短編小説を、なんと約70記事(!)も掲載。1日1記事書いたとしても2ヶ月以上かかる計算です。『汗をかかない男』や『愛しみの桃太郎』など、私なりのユーモアと哲学を詰め込んだ作品群です。質・量ともに申し分ない、堅牢なデータベースが完成しました。

・プライバシーポリシーの設置(セキュリティ要件)

フッターに固定リンクを設置。「1. 個人情報の利用目的」「2. Cookieの使用について」「3. 著作権について」「4. 免責事項」「5. プライバシーポリシーの変更について」「6. 運営者情報」と、法的・規約的に一切の隙がないように明記しました。

・サイトマップ&お問い合わせフォーム(導線設計)

読者という名のユーザーと、Googleクローラーという名のテストボットが迷子にならないよう、フッターに明確な導線を設置。お問い合わせフォームもしっかりと稼働テストを行いました。

・「このサイトについて(About)」の設置(E-E-A-T対策)

フッターに自己紹介ページへのリンクを追加。

  1. 掲載している物語について(フィクションであり、完全なオリジナル作品であることの宣言)
  2. 著者のプロフィール(現役SEであることなど)
  3. お問い合わせ先(フォームへのリンクと、Xアカウントの提示)
    これにより、「どこの誰が発信しているのか」という身元証明(認証)を完了させました。

Googleの「目」を導入する(GAとGSC)

さらに、Google先生に媚びを売る…もとい、サイトの健康状態を24時間体制で監視(モニタリング)するために、以下の2つの公式ツールを導入しました。

・Googleアナリティクス(GA)

サイトに何人のユーザーが訪れたか、どのページがどれくらい滞在して読まれているかを計測する、超高性能なアクセス解析ツールです。AdSenseの審査において「実際に読まれている実績(トラフィック)」を作るための必須アイテムと言えます。

・Google Search Console(通称:サチコ)

サイトの検索順位を監視し、Googleの巡回ロボットに「新しい記事を書いたから、すぐにインデックス(データベースへ登録)してね!」と直接サイトマップを送信できる、Webマスターの必須ツールです。これを使って、70本の記事群を正確にGoogleの脳内へ送り込みました。

これだけ完璧に仕様を満たしたのです。
一発合格間違いなし。そう確信して、私は「審査リクエスト」という名のエンターキーをターンッ!と叩き込んだのです。

審査依頼から約1週間後。吐き出された冷酷なエラーログ

2026年3月7日(土)。

穏やかな休日の朝、コーヒーを飲みながら何気なくスマホのGmailを開いた私の目に、Google先生からの通知が飛び込んできました。本番環境のサーバーがダウンした時のアラートメールによく似た、嫌な予感のする文面でした。

《審査結果》
お客様のサイトは、弊社の定めるサイト運営者ネットワークのご利用要件を満たしていないと判断されました。詳しくは、以下のリンク先の情報をご参照ください。

・コンテンツの最小要件
・独自性のある質の高いコンテンツと優れたユーザー エクスペリエンスをサイトで提供する
・ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン(質の低いコンテンツ

……は?

し、質の低いコンテンツだと……!!?(怒)

一瞬、思考がフリーズしました。
休日の隙間時間を削り、頭の中を何度もデバッグし、文字のゲシュタルト崩壊と闘いながら丹精込めて書いた約70本ものオリジナル小説群が、「質が低い(有用性が低い)」というたった一言で一刀両断されたのです。

「嘘だろ……あんなに設定を頑張ったのに……」

モニターの前で膝から崩れ落ちる私。

これは、システム開発で言えば「納品したシステムが、顧客から『なんか使いにくいから検収ハンコ押せない』と突き返された」に等しい絶望です。

しかし、落ち込んでばかりもいられません。
システム屋たるもの、エラーが出たら感情を切り離し、ログを解析して原因を特定(切り分け)しなければならないのです。

次回の第3回では、涙を拭いて立ち上がった私が行った「不合格の根本原因の考察」と、サイトのUI/UX(見た目と操作性)をドラスティックに大改修した軌跡をお届けします。


《 記事一覧 》
コラム:『小説掲載ブログがGoogleアドセンスの審査で「有用性が低い」とフラれた理由を、現役SEがデバッグしてみた』

第1回:序章 ~個人ブログがアドセンス審査に合格するための必要条件を調べたよ編~

第2回:落選1回目 ~必要とされるページを準備したよ編~

第3回:落選2回目 ~ナビゲーションを充実させて見やすいサイトを作ったよ編~

第4回:いざ3回目の審査へ ~コラムやノウハウのコンテンツを作ったよ編~


【このサイトについて】
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