連載小説『感情の忘れ物4 秋葉原・影山リアム編』シリーズ(全8話)

「人間ってのは、バグだらけの低スペックマシンだよねぇ」
感情はすべて「コード」。非効率な悪意は、僕が「デバッグ」する――。

舞台は電脳とサブカルチャーの街、秋葉原。
他人の感情が、緑色のプログラミングコードとして視認できる特異体質『電子視覚(デジタル・ヴィジョン)』を持つ、ハーフの天才ハッカー高校生・影山リアム。

承認欲求の無限ループ、ガチャ課金の暴走、匿名掲示板のヘイト……。
街に溢れ返る人間のドロドロとした感情を、彼は「非効率で目障りなバグ」と切り捨て、愛用のキーボード(HHKB)で鮮やかにハッキングし、論理的に書き換えていく。

「悩んでるレイテンシ時間)が無駄なんだよ。僕が最適化してあげる」

すべては計算通りに処理できる――はずだった。
だが、秋葉原の街頭ビジョンが乗っ取られ、大群衆の悪意が結合した巨大な「感情のウイルス」がパンデミックを起こした時、リアムのCPU(脳)は熱暴走の危機に陥る!

絶体絶命の窮地に現れたのは、吉祥寺の管理人・相沢と、新宿の不機嫌な掃除屋・須藤。
効率を絶対とするデジタルな天才少年と、感情の泥臭さを知るアナログな大人たち。
決して交わるはずのなかった異能たちが、秋葉原を救うために前代未聞の「共同デバッグ作業」に挑む!


完璧なプログラムにはない、「人間のバグ(不完全さ)」の本当の意味とは。
シリーズ最高のスピード感で贈る、第4シーズン完全公開!


この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は、実在のものとは関係ありません。