短編小説

現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第4話 ~孫の夜泣きと黒い金平糖~

泣き叫ぶ子供と疲弊した母親。理沙は鋭利な嫉妬の感情「黒い金平糖」を飲み込むが、喉が裂けるような激痛と共に、背中の痣が「黒い蔦(つた)」へと変貌し肉体を侵食し始める。自身の体が自分のものでなくなっていく恐怖に、理沙は夜の洗面所で絶望する。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第3話 ~定年退職の万年筆~

雨の巣鴨。定年退職した男性の虚無感を「冷たい霧」として吸い取った理沙を、激しい悪寒と目眩が襲う。人助けをするたびに体調が悪化し、背中の痣は不気味に脈打ちながら拡大していく。彼女の身体に起きている異変の正体とは。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第2話 ~頑固おやじの王将~

巣鴨の遺失物センターを訪れたのは、将棋の駒をなくした頑固な老人。理沙は彼が抱える「老いへの焦り」を湿布のような匂いとして感じ取り、吸い取ってあげる。だがその夜、理沙の背中の黒い点は、痛みと共に十円玉大の痣へと広がっていた。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物3 巣鴨・峰岸理沙編』第1話 ~おばあちゃんの焦げたハンカチ~

連載小説『感情の忘れ物』第3シーズン開幕!舞台は人情の街・巣鴨。新人の峰岸理沙は、感情を「匂い」で嗅ぎ分け、吸い取って浄化する特殊能力を持っていた。孫を心配する祖母の不安を取り除く理沙だが、その背中には不吉な「黒い点」が現れる。
ヒューマンドラマ

短編小説『のんびり屋の美食家』

家庭菜園のイチゴが毎朝「一番甘い先端」だけ食べられている…。犯人を突き止めるために早起きした私が出会ったのは、意外すぎる「美食家」でした。読後に心が優しくなる、小さな庭のほっこりミステリー。
哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第5報(終)~パン屋さんに行ったよ~

イデオロギー闘争、ついに決着!大真面目な嘘論文シリーズ最終話。著者はまさかの「小学2年生」。パンたちの争いを「おいしい」の一言で解決する、ほっこり観察日記。コッペパンも食パンも仲良くトレイの上へ。シュールなギャグ小説、堂々の完結。
哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第4報 ~格子状の楽園~

メロンパンはパンとクッキーの「ハイブリッド生命体」である。聖母メロン・ド・パリが説く「格子状の楽園」と、果汁不在の哲学的証明。大真面目な嘘論文シリーズ第4弾。サクサクのクッキー生地と無償の愛(カロリー)を描くギャグ短編の続編。
哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第3報 ~黄金の武装論~

「油にまみれて」ではない、「油を纏う」のだ!カレーパンが食パンの軟弱さを糾弾する、脂ぎった嘘論文小説第3報。高温油槽での自己犠牲と「黄金の衣」による武装論。熱量(カロリー)こそが正義であると説く、シュールで高カロリーなギャグ短編の続報。
哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第2報 ~水分含有率の弁証法~

前回のコッペパンからの批判に対し、高級「生食パン」が圧倒的な上から目線で反論!水分量(ハイドレーション)の違いで階級格差を突きつける、大真面目な嘘論文小説『小麦粉存在論』第2報。クスッと笑えるシュールなギャグ短編の続報。
哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第1報 ~「食」という名の特権性 ~

コッペパンが食パンの「特権」に噛み付く!?大真面目な学術論文の文体で描かれるシュールなギャグ小説『小麦粉存在論』第1報。食パンの名称独占への批判から給食での悲哀まで、パンたちの壮大なイデオロギー闘争を描くショートショート