短編小説

哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第3報 ~黄金の武装論~

「油にまみれて」ではない、「油を纏う」のだ!カレーパンが食パンの軟弱さを糾弾する、脂ぎった嘘論文小説第3報。高温油槽での自己犠牲と「黄金の衣」による武装論。熱量(カロリー)こそが正義であると説く、シュールで高カロリーなギャグ短編の続報。
哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第2報 ~水分含有率の弁証法~

前回のコッペパンからの批判に対し、高級「生食パン」が圧倒的な上から目線で反論!水分量(ハイドレーション)の違いで階級格差を突きつける、大真面目な嘘論文小説『小麦粉存在論』第2報。クスッと笑えるシュールなギャグ短編の続報。
哲学・論文

嘘論文『小麦粉存在論』第1報 ~「食」という名の特権性 ~

コッペパンが食パンの「特権」に噛み付く!?大真面目な学術論文の文体で描かれるシュールなギャグ小説『小麦粉存在論』第1報。食パンの名称独占への批判から給食での悲哀まで、パンたちの壮大なイデオロギー闘争を描くショートショート
コメディ

短編小説『津田梅子の憂鬱』

財布という名の「男社会」で、高潔な新・五千円札「津田梅子」はどう扱われるべきか?深夜のタクシー支払いを巡る、ある会社員の躊躇(ためら)いと哀愁を描いた純文学風ユーモアショートショート。小市民的な日常を文学に昇華した一篇。
ヒューマンドラマ

短編小説『世界で一番不味い一杯』

毎日決まった時間にやってきては、出されたコーヒーに文句を言う初老の客。「相変わらずひどい味だ」——その冷たい言葉の裏には、マスターだけが知る切ない事情があった。喫茶店を舞台に描かれる、不器用で優しい絆の物語。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第8話(最終話)~ノイズ・キャンセリング・オフ~

相沢の言葉を胸に業務に復帰した須藤。夢を諦めかけた青年の落とし物に対し、須藤は感情を「遮断」するのではなく「受け流す」ことで彼を救う。新宿の喧騒の中、須藤がヘッドホンのスイッチを切る感動の最終回!
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第7話 ~白手袋と静寂の指揮(コンダクター)~

泥のような絶望に沈む須藤を救ったのは、吉祥寺の管理者・相沢だった。暴れ狂うバケモノ《黒い霧》を、圧倒的な「共感の力」で指揮するように浄化していく相沢。感情をゴミとして扱う須藤に、彼が伝えた真理とは。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第6話 ~決壊する地下と黒い津波~

ついに金庫が決壊!新宿駅東口コンコースに、夥(おびただ)しい数の悪意の津波が押し寄せ、人々が暴徒化する。必死に防波堤となる須藤だが、ヘッドホンが砕け散り絶体絶命の窮地に。その時、吉祥寺からあの男が静かに動き出す――。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第5話 ~灰色の歯車と漏れ出す虚無~

金庫に封印した黒い霧が漏れ出し、新宿の地下が侵食されていく。思考停止の『虚無』が憑依した社員証を取りに来た男を見て、須藤は自身の限界を悟る。吉祥寺の相沢に助けを求めるべきか葛藤する須藤だが…。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物2 新宿・須藤編』第4話 ~地下迷宮の黒い霧(ブラック・スモッグ)~

新宿駅のロッカーに放置された空のキャリーケース。そこから溢れ出したのは、数百万人のストレスが凝縮されたバケモノ《黒い霧》だった。かつてない質量の怨嗟(えんさ)のノイズに、須藤のノイズキャンセリングヘッドホンが悲鳴を上げる!