短編小説

現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物7 上野・結城編 ~終着駅の重さ~』第6話:13番線ホームの懐中時計

結城に会うため、上野を訪れた相沢。彼らの元に、13番線ホームの基礎から出てきた壊れた懐中時計が届けられる。出稼ぎに向かう父親の鉛のように重い「決意」。持ち主のいない古い感情はどう処理すべきなのか? 相沢の問いに対し結城が示した究極の答え。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物7 上野・結城編 ~終着駅の重さ~』第5話:不忍池の沈んだ銀指輪

不忍池のほとり、チンピラを追い詰める須藤の前に現れた結城に見せられたのは、池の底から見つかった泥だらけの銀の指輪だった。駆け落ちの約束をすっぽかされた女性の底なし沼のような愛憎。感情を下水に流す須藤と重さを受け止める結城の価値観が交錯する。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物7 上野・結城編 ~終着駅の重さ~』第4話:美術館の未完成なスケッチブック

上野へお使いにきた如月淳。真っ白な自分の心に悩む彼が出会ったのは、美術館裏の土中から見つかった未完成のスケッチブックだった。才能の限界に絶望し真っ黒に折れた鉛筆の跡。結城はその奥底に眠るとてつもない重さの真実を量り取り、少年に未来を説く。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物7 上野・結城編 ~終着駅の重さ~』第3話:アメ横の錆びたオイルライター

品川のシェフ三浦は、アメ横での買い出し中に手帳を落としてしまう。彼がセンターを訪れると、そこにはヤミ市の時代の軍用オイルライターが届けられていた。生き抜くための激しい執着と罪悪感。重苦しい感情を前に、結城が見せた職人としての凄みとは。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物7 上野・結城編 ~終着駅の重さ~』第2話:恩賜公園の迷子札と象の記憶

春の休日、上野恩賜公園を訪れた理沙とリアムは、木立の根元で古い迷子札を見つける。結城がその重さを量ると、浮かび上がってきたのは戦時中の上野動物園の悲痛な情景。猛獣処分を命じられた飼育員の、張り裂けそうな心の叫びと深い愛の記憶が紐解かれる。
現代ファンタジー

連載小説『感情の忘れ物7 上野・結城編 ~終着駅の重さ~』第1話:集団就職の切符と十五キロの希望

定年退職を控えた上野駅遺失物取扱センターの老管理人・結城。他人の感情を物理的な「重さ」として量る能力を持つ彼の元へ、改修工事中の地下通路から見つかった昭和40年の古い硬券切符が届けられる。ノスタルジック・ファンタジーの第7シーズン開幕。
哲学・論文

短編小説『ケンタとクラマ先生6 ~僕たちの人生は、誰かが書いた「手紙」ですか?~』

僕たちが感じている「時間」は、実は4次元の誰かが書いたメッセージを読み解いている過程だとしたら?ケンタとクラマ先生が、「次元」と「時間」の謎に迫る思考実験。僕たちは壮大な手紙の受取人なのかもしれない。世界の見え方が変わる哲学対話の第6弾。
哲学・論文

短編小説『ケンタとクラマ先生5 ~僕たちは「誰か」の細胞ですか?~』

意識を持たない細胞が集まって人間になるなら、ネットで繋がる地球にも「巨大な意識」が生まれているのでは?AIの進化はその未知の意識が「言葉」を求めた結果かもしれない…。小学生ケンタとクラマ先生が世界の謎に迫る、少し不思議な哲学対話劇の第5話。
コメディ

短編小説『閉鎖の親切』

定時退社をキメた会社員・沖田史郎。エレベーターへ駆け込んでくる女性社員をスマートに迎え入れるはずが、彼が微笑みながら押したのは『開』ではなく『閉』のボタンだった……。たった一文字のミスが致命的な誤解を生む、哀愁と爆笑のユーモア純文学短編。
サスペンス・ホラー

短編ホラー小説『【実録】肉体を捨てて「文字」になってみたら、人生が超快適になった話!🤣』

「毎日の生活に疲れていませんか? 君も肉体を捨てて文字になろう!」 怪しい掲示板で、そんな書き込みを見つけたWebライターの末路とは。読み終えた瞬間、この物語は画面の向こうの「あなた」に届く。越えてはならない壁を越える、異質なホラー短編。